そうか。出したい音があるなら手伝うよ

私は、音楽教室のブログに教師が書くことではないかもしれないけれど

ピアノの先生は向いてないなって思っている。

 

 

 

でも、昨日の某大人の方のレッスンのこと

前のピアノの先生のところで、その人がなぜピアノをやめたのかの、きっかけを思い出すことが起きた。

先生が演奏するのと自分がいくら練習しても全然うまくいかない、そのジレンマが耐えられなくなったらしい。

それで、ピアノの蓋を開くのが嫌になっていったそうだ。

次になんの曲をやるか2人で考えてた時に、その曲を思い出したのだ。

 

それで、冒頭がうまくいかないのを披露してくれたので

それは、こんなふうに体を使うんだって教えてあげたら

それっぽくなって、本人が大喜びをしたのです。

 

あー

こういうのをピアノを教えるってことなんだなーって思いました。

 

その方は、そんなこと先生は教えてくれなかったとおっしゃってました。

 

いやいや、うまくいかない理由なんて一眼見たらわかるだろうって

私は思ったけれど、そういうことを教えてあげられない教師が

実は多いのかもしれない。

この方は、今7、8回目のレッスンだけど最初来た時とは全然音が変わっているし、

最近自分で弾いてるのピアノが気に入ってるらしく

ピアノの蓋を開けっぱなしにして、ピアノのところを通るたびに

弾くようにしてるそうな。笑

「先生のコンサート聞いて、この人に習いたいって思った私ってすごいとおもいませんか？」て、

昨日笑いながら冗談を言ってくれた。先生は他の人となんか違うって思ったんです！って。

嬉しい限りです。

 

生徒さんからよく聞くセリフ

「そんなこと教えてもらったことがない！」

 

一体、先生方は何を教えているんだろう。。

この人には出したい音があったのに。

その手伝いをするのが教師だ。

 

もちろん、中には何も出したい音がない人もいるのだろうけど。

 

 

 

 

 

もう1人、小学生の男の子が歌の曲をピアノでさらっているのだが

最近お年頃で、いつも不満そうなつまらなそうな顔して

口も聴かない彼が

「この最後さ、ピアノじゃできないじゃん。」

とぼそっと言った。

 

最後の最後に7拍伸ばす盛り上がるところ。。

ピアノの音が減衰するのが気に入らないらしい。

 

あーー

みんな出したいサウンドがちゃんとあるんだなー

 

 

そのお手伝いをできるなら、ピアノ教師も悪くないよなって思った。笑

 

彼は本当は上手にピアノが弾けるようになりたいのかもしれないから

今まで何も教えなかった分、(ごめん)まだ全然間に合うから

もっと自由に弾けるようになるために、課題をすごいペースで

あげてみようかな。

 

どうやったら演奏がメキメキ変わるか、体感したらあっという間に上達すると思う。

彼は、実はとても音楽な人だから。

 

今までごめんよって、反省したり嬉しかったりの日でした。