飯能　音楽教室　アレクサンダーテクニークに通ったことがある

アレクサンダーテクニークをご存知だろうか。

あらゆるパフォーマンスにおいての共通の体の使い方の考え方のメソッドである。

まず、首を動けるようにしておく

ところから始まる。

初回のレッスンで、たったそれだけで

弾けなかったちょっとしたパッセージが一瞬で弾けるようになった。

 

その他、色々あるのだが

何回か受けた後、海外の先生の特別レッスンが企画された。

 

私がその時、その先生から受けたレッスンはかなり衝撃的で

そこにいた10人ほどでのグループレッスンだったのだが

お互いがお互いの変化に気づけるほどの

変身を全員が遂げた。

 

それぞれテーマが違うし、悩んでることも違うから

先生からのアドバイスはみんなもちろん違っている。

 

私は、その時何を質問したか忘れたけれど

与えてもらった言葉は、はっきり覚えている。

確か、何かを泣きながら質問していた。

その頃悩める人だったので、すがる気持ちで質問したはず。

毎日全自己否定な日々だった。

 

それで、その時言われたのは

それまで心がけてたこととは真逆のことだった。

 

あーー

こうやって描いていて思い出してきた。

私は、私の音楽をどうやって、聞いてくださる人たちに

届けたらいいのかわからなかったのだ。

届けたいけど届かない。。。

 

まずは一回演奏してから、先生は私に

「自分の音楽に、聞いてる人を

招待してご覧なさい」って

ただそれだけおっしゃった。

 

ラッキーなことにその先生は、今、アレクサンダー界隈では有名な

バジル先生の先生

その時、来日中だったアメリカのすごい先生だった。

全部英語

 

他の方々、役者さんやら、サックス奏者の方やら

みんながみんな全然違う悩みだったけれど

先生からのたった一言で

みんな瞬時に劇的に変化した。

人様のを観てる時は本当に次から次にびっくりした。

役者さんの演劇が、別人になっちゃったりしてた。

これが真の演出なんだなって

はっきり思ったのを覚えている。

 

私も、その言葉一つで演奏が全然変わってしまった。

らしい。

自分ではわからない。

その時そこにいた人たちの言葉だ。

 

 

 

所詮、

結局は、

なんでも

伝わるのは

気持ちだけだ。

 

私の大尊敬する師匠は演奏中、何考えてるかというと

あー、なんて綺麗な曲なのかしらー

だけだそうな。

それはそれは師匠の音楽は美しい。

何回も泣かされた。

 

私の大好きなライバルも

ただ音楽を楽しんでるだけだ。

それ以上でも以下でもない。

 

 

 

子どもたちが夢中になって遊んでるのを観てるような気持ちで、

演奏するのを聞いてもらえたらいいなって

そんなふうになりたいなって

いつも思う。