飯能　音楽教室　音楽で世界平和なんてありうるのかなって思ってた。

昨日のブログに書いた

Vin cliburnのドキュメンタリーを観た。

 

なんとも言葉にならない心境です。

 

その昔、ソ連とアメリカの冷戦

一触即発な関係を、本当に音楽で柔らかくした人がいたんだというのが

もうたまらなかった。

 

1960年代第一回チャイコフスキーコンクール優勝後、

アメリカに戻ったクライバーンは、ロシアの人たちは本当に優しくって

故郷のテキサスの人たちによく似てたみたいなことを

インタビューで答えてた。

もちろん、ソ連はソ連で、第一回チャイコフスキーコンクールの優勝者を

アメリカ人にしていいものなのかと政府から問い合わせを受けたが

クライバーンが相応しいんだったら優勝させなさいと

采配を下した、その時の政府の人とかかっこいいと思う。

もっと大事なことがみんなにはわかっていたんだ。

 

 

それからずっと後

1980年代、ゴルバチョフがレーガンとアメリカで会談をしたとき

本当に久しぶりに公の場に出て演奏をした彼だけど

その時、ロシアのみんなが知ってる歌を演奏して、

ゴルバチョフ始めロシアの人たちがみんな一緒に歌って。。

 

ゴルバチョフは、そのコンサート後ものすごく優しくなってたみたいな

証言があったり。。。

クライバーンはロシアでも本当にスターだったらしいし。。。

その時、本当に国と国との関係なんか超えた

何かが両国民の心に刻まれたような内容があって。。。

 

でも、ここで大事なのは

音楽の力ではないということ。

音楽に力を吹き込めるのは人間なんだもの。

音楽に力があるならコンピューターで演奏させればいい。

世の中の音楽は全て機械にやらせてしまえ

その方が正確で、記号通り、作曲家の意図通りの音楽ができるのだから。

 

 

クライバーンの本当にやさしい謙虚な人柄と、その音楽性と美しい心が成せた

ことだったんじゃないかって思う。

それほど画面に登場するクライバーンの

本当に醸し出す空気が優しくって繊細で好青年で。。。

 

 

彼の演奏は

もっともっと人間の本当に大切なことだったり

音楽がどれほど人にとってかけがえのないものなのかとかを

確かに人々に思い出させてくれたんだって。。。

 

 

 

誰かー

プーチンのとこ行って

誰かそういう音を聞かせてきてくれないかな

 

なんとも言えない気持ちの夜になりました。