飯能 音楽教室 ピアノ演奏における考察
2022/04/05
前回のブログの続きになります。
ご紹介した古武術に学ぶ身体の使い方のテキストに、興味深いことが書いてありました。
専門家の方からすると普通なのかもしれませんが
親指と薬指小指の筋肉の筋膜はそれぞれ違うところに繋がっているということ
ピアノ弾きは全部の指を使って演奏するわけですが
その手の形、指の使い方はいろんな方法、メソッドがあります。
もしくは独学で弾いている方も含めると本当に様々な奏法が溢れています。
私は、こと奏法に関してはめちゃくちゃ研究しているので(断言)
みてると大抵身体のどこに力が入ってしまっているとか、何が原因でこうなっちゃってるとか
見えてきてしまうことが多いです。
そうなると音も想像がつきますし、音からもどうやって弾いてるかも想像がつきます。
そう
音は身体の使い方で全然変わって来るのです。
もともと体が違うからそれだけで音は変わるでしょうし
もともと性格も違うから音楽も変わってきます。
さて
ピアノ演奏とは、練習しすぎると体を壊すものだと思いますか?
腱鞘炎はピアニストの障害というイメージも多いですが
ちゃんと体が使えていれば腱鞘炎にはなりません。
それは、どの競技、楽器演奏、パフォーマンス全体に言えることでしょう。
ここで、簡単に文章で伝えられるものではありませんが
古武術の本の手の内のページにあったその筋膜の繋がってる場所の話から行くと
小指と薬指は、肩甲骨のインナーマッスルの筋膜と繋がっていて
武術では小指と薬指を使うことで体幹を使うことにつなげていると書いてあります。
そして一つ立てた仮説
ピアノ弾きの姿勢の状態は
そのピアノ弾きが小指と薬指をちゃんと使えているかによって
全然変わってくるのではないでしょうか?
子供の頃のピアノを始めるメソッドは
まず一見強いとされる
1、2、3の指から入るものが多いです。
これがそもそも間違いの元なのではないだろうか?
みなさん小指は人差し指と同じですよ
ほら、そっくり
↓
小指で自由自在に鍵盤上を歩けて着地できてれば
それだけで身体の体幹を使って演奏することに
つながるのではないかな
本の中にあった実験
小指と薬指を握ってる状態と
親指人差し指中指を握っている時では身体の芯が全然変わるのです。
これは、中学生がやったら露骨にわかりやすくって
生徒ちゃんたちと、なんだーー!!今の感覚はーーー!!!って
びっくりポンでした。
あ、誤解しないでください。
別にピアノはどんなふうに弾いてもいいのです。
音楽は楽しいものであり、そんなテクニカルになんか囚われていたら
楽しめるものも楽しめないですもの。
ただし
良い音で弾きたい楽ちんに弾きたい
音色をたくさん持ちたい
と考えるのであれば
体を使って演奏することは必要不可欠だと考えます。
人間の体っていうのは実は完全であって
それを邪魔するものをどんどん削っていくというイメージで
なんでも思考して研究するとうまく行くのではないかな
人間の身体そのまま
魂そのまま
そこに宇宙のなんらかの法則があいまれば
そこにはとても美しいものが出来上がるのではないだろうか
そして今日も祈るのです。
私の全部の指
内村航平になーーれ!!!!
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