やってみて初めて生まれた感覚
2022/10/10
ずーっとずーっと考えていることがありました。
作曲をする人のピアノの音って、違うんですよ
どうやっても出せないあの音
なにが違うんだろう
音楽に対する愛情はそんなに変わらないのになーって。
そこで思っていたのは、器用すぎるあまりにサクサクなんでも弾いちゃうっていうのも、
まず原因の一つだと。。。
だから1日に、短い曲を100回弾くというのを1ヶ月やったこともありました。
でも、何か違う。
不器用になりたいと不器用な人がやりそうなことも真似してみました。
でも、そんなことでもない。
このところ、ピアノ伴奏のアレンジをしています。
合唱曲のアレンジと、伴奏と。。音を選んでえらんで
大した音を選べてないのは自分でわかっているけれど
選んで、一個一個書いて、落とし込んでいく。
寝かせて、また調整したり、どっちにするか迷って迷って
行ったり来たりしたり
今までも作曲はしてるけど、歌ものなので
メロディとコードだけ。
ピアノ楽譜を書いたこともあるけれど
今回のように、責任を負っていることはありません。
仕事で、責任を負って楽譜を制作するというのは
初めての経験です。
そうなってくると、やはり何か全然違う。
いや、違うことに気づかず作業を進めていました。
作業の途中、いつも弾いてる素敵なピアノ伴奏の合唱曲の楽譜を
色々参考にしようと弾いてみた時
びっくりしました。
違う。
何か違う。
全然違うこの感覚
これだったのかーー
音楽への愛とかじゃない。
音符一つ一つへの愛着とでもいうのでしょうか
書いた人が、このフレーズを書いた想い
この音を選んだ想い。。。
理屈じゃないところの感覚が生まれてました。
今までだって分かってました。
きっと作曲家は、こう考えて、こうして欲しくってこうやって書いているとか
理解できていましたし、想像もしていたけれど
なんていうか
作ろう、育てようと思っても身につかない感覚だと思う、これって。
弾いてるだけじゃ生まれない感覚なんだろうな
本気で音符一個一個とむきあって紡ぎ出していくっていう時間を
いっぱい持ってるか持ってないかで
全然変わってくる感覚だと思う。
きっと私は、その入口をやっと開けたんじゃないかな
今まで、人の作品をダサいとか馬鹿にしたりしたこともあったけど
自分だって、ダサダサ
もうそんなこと言えないし
誰もを尊敬しちゃう。
作曲って
楽譜をちゃんと仕上げるって
すごいと思う。
そこに、ニュアンスとか強弱とか、こんなふうに表現してもらいたいということを
書き込んでいくとか
その作業が、あの音を作っているんだと
初めて気が付きました。
あれを、自分の中で解決してるものを書いてるんじゃなくって
人に晒す前提で、責任持って作品を生み出していく
作品という子供を産んでやっと覚えた感覚な気がします。
愛着と敬意とか
そんな言葉でしか表せないけど。。。
音符が一つ一つ愛おしいくみえる感じ
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